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頭部白癬(しらくも)とは

真菌の一種が頭皮につくことで発症する、感染症による脱毛で皮膚疾患の一つです。
発症の多くが児童で、症状としては髪の毛が簡単に抜けやすくなり、皮膚が硬くなって剥がれる落屑やフケが多くでるなどの病態がよく診られ、場合によって痒みを伴うこともあります。
症状が円形脱毛症や脂漏性湿疹、フケ症などの症状と似ているので誤診されやすいので、医師と相談する際は、念のために自分や家族などに水虫やたむしなどの有無が無いかを確認しておくといいかもしれません。

しらくもの治療は主に抗真菌薬を利用した塗り薬による処置が一般的で、症状の度合いによっては内服薬の処方もあります。

しらくもを放置したりステロイドの使用などにより症状が悪化すると「ケルスス禿瘡」と呼ばれる病態に変化します。頭皮の炎症や膿を内部に溜めた水ぶくれが集合し、髪がしらくもの時よりさらに抜けていくなどの症状が主に表れ、内服薬による治療が中心となります。回復後も脱毛が残る可能性があるため、早めの治療が重要となります。

症状がさらに重くなった場合は毛包が炎症によって破壊されることで、毛包が皮膚組織の一部(瘢痕)と入れ替わり「瘢痕性脱毛症」になる可能性があり、この状態の脱毛症の回復は難しいため早期治療に努める事が大切です。

原因と治療

しらくもの原因となる真菌は「白癬菌」と呼ばれるカビの一種です。
白癬菌は水虫の原因ともなる菌で、これが頭皮につく事で炎症がおきます。

水虫は正確には足白癬という名称があり、足の指や足の裏などで炎症を起こした場合は足白癬と呼ばれ、一般的には水虫を指します。これの頭皮版が頭部白癬で、一般的にはしらくもと呼ばれています。

感染経路も比較的はっきりとしていて、水虫などを発症した人が治療後や痒みから掻いた手で、頭部を触る事が一番多いと感染経路と思われ、タオルや帽子を共有した事での感染も考えられます。人獣共通感染症なので、動物を経由して感染する可能性もあります。犬や猫などのペットを飼っていて家族などに水虫などの白癬による感染者がいない場合はペットからの疑う事も必要になり、感染している可能性がある場合は専門の獣医などに見てもらうことが大切です。

しらくもの治療は、水虫と同じように抗真菌薬作用のある塗り薬で対処されます。症状が重い場合は内服薬も処方される可能性があります。
治療の期間は症状や環境によって変わりますが、二ヶ月から三ヶ月ほどが平均的にかかるようです。